2018.09.04
はじめましての方も、そうでない方も、今年の3月まで東京の北区王子にある花まる学習会王子小劇場という劇場の芸術監督を務めていました北川大輔と申します。
うちの劇場の主なミッションは首都圏内のスタートアップ期の劇団の支援ではあるのですが、同時に他地域で活動する劇団の東京公演の支援も行っており、ありがたいことに少なくない数の九州で活動する劇団さんとのご縁がありました。劇場を使ってもらった劇団さん以外にも、東京公演のご相談をいただくこともありました。
今日はそのような環境の中で考えた/見えた九州の小劇場界隈のことについて、僭越ながら少しお話できればと思います。
※青年センター(福岡市)にて
これまで劇場を使ってもらった他地域の劇団さんに言ってもらったことで印象に残った言葉の一つに「ライバルと思える相手が見つけやすい」ということでした。
私自身、2014年に福岡で2作品、今年熊本で1作品、それぞれ自分の作品を上演する機会をいただきました。普段自分が活動している地域ではない場所で上演することについての意味を考え続けてきました。
「自分自身の文脈と作品とが切り離されて語られることへの期待や、それによって自分が何を得られるのか」ということをこれまで思い、またそういったことを旅公演のすすめとして相談される際には話してきました。
そんな中で、うちの劇場での上演をそういうふうに思ってくれていたのだ、とありがたく思ったことを覚えています。
「走ることは一人でもできるけれど、競争は相手が居ないとできない」以前ウチの劇場主催のワークショップに参加してくれた人が言ってくれたのですが、競争する相手、競争でなくても、隣で走っている相手、をみつけることは、確かに自分にとっても創作の上で大きな支えになったことを思い出します。
そして、九州ではその「隣で走る人」というのがとても良く可視化されている、可視化されるチャンスが有るな、と思ってみていました。
九州戯曲賞然り、短編のコンペ企画であったり、九州の演劇人が隣で走る人を見つける機会に恵まれていることに羨望の眼差しを向けていました。
もちろん昨今の小劇場を取り巻く環境に対する諸問題や、その問題へのアプローチの様々といった課題はあるでしょうが、それをしてもこの九州、という単位でのつながりの豊かさの確かさを感じます。もちろん最終的には創作は孤独との闘いに収斂されるところも多々ありますから、のべつまくなしに繋がりだけ作ってりゃあいいってもんでもないことは言うまでもありませんが、それでも。隣を走る人の顔が見える、ということの有為さを思います。
そして、今回そんな場所「九州演劇人サミット」にお呼ばれしていただくことができました。
もしよければ、特にいま隣のライバルの顔が見えない方にこそ、共に演劇というメディアを選択した人の顔を見にでも、ぜひ足を運んでいただければと思っております。会場でお目にかかれることを楽しみにしております。
北川大輔
2018.07.01
九州演劇人サミットを下記の通り、開催いたします。
◆九州演劇人サミットin福岡
~九州演劇シーンが熱くなる~
九州演劇人サミットは、熊本県立劇場で行われた日本劇作家大会2005 熊本大会(日本劇作家協会主催)の中のプログラムとしてはじまったトークイベント。
九州各地で活躍する演劇人が一堂に会し、それぞれの地域の演劇事情や課題・展望などを語り合い、九州演劇界の活性化と交流を促進することを目的としています。
演劇が好きな方、演劇をやってきた方、そして演劇をやろうとしている方、みんな集ってこれからの演劇の話をしましょう!
■日時
2018年9月9日(日)15:30~17:30
■トークテーマ
・九州各地域の状況
・九州演劇シーンのこれからについて
詳細は、公式サイトをご確認ください。
九州演劇人サミットin福岡 公式サイト
2017.01.08
2016年11月23日に開催した、九州演劇人サミットin大分のレポートサイトを公開しました。
https://summit2016.jimdo.com/レポート/
2016.11.25
「九州演劇人サミットin大分 ~九州演劇シーンの今~」終了いたしました。
ご来場いただいた皆さま、関係の皆さま、ありがとうございました。
http://summit2016.jimdo.com/
2016.11.20
大分では6年ぶりの開催となる、九州演劇人サミットが、いよいよ3日後となりました。
九州内外より、多くの方にお申込みいただいています。ご来場予定の方は、お早めにお申込みお願いします。
またパネルトーク終了後、パネリストをまじえての立食形式による交流会を開催します。
お誘いあわせの上、ご来場ください。
『九州演劇人サミットin大分 ~九州演劇シーンの今~』
◆ WEB
http://summit2016.jimdo.com/
パネルトーク
◆ パネリスト
清末典子〈大分〉 演出家、俳優、大分県民演劇制作協議会 代表、一般社団法人 日本演出者協会 会員、おおいた演劇の会 会長
◆ 司会
・高崎大志 〈福岡〉 地域演劇プロデューサー NPO法人FPAP事務局長
◆ 日時(パネルトーク)
11月23日(水・祝) 15:00-17:30(予定開催時間:2時間半)
◆ トークテーマ
・九州各地域の状況
・高校演劇の活躍
・公共劇場のこれから
・九州地域演劇のこれから
◆ 会場
ホルトホール大分 1階 小ホール(JR大分駅 徒歩3分)
◆ 料金
一般 1000円
学生 無料
演劇ワークショップ(2コース、各2日間)
・池田美樹演劇ワークショップ ~発想の筋肉を鍛えよう!~(定員に達しましたので、受付を締切ました)
・福田修志演劇ワークショップ ~身体で奏でて~
◆料金
2,000円(パネルトーク参加費込)
◆日時
11月22日(火)19:00-21:00、23日(水・祝)10:00-15:00(2日間通し)
◆ 会場
ホルトホール大分 1階 小ホール(JR大分駅 徒歩3分)
◆パネルトーク、ワークショップの申込・詳細については、下記公式サイトより
公式サイト:http://summit2016.jimdo.com/
◆twitter
https://twitter.com/kyushu_rtc
◆facebook
https://www.facebook.com/events/1136743969705652/
◆お問合わせ等
九州地域演劇協議会
E-mail: info@krtc.info
TEL : 050-5885-8151
2016.09.15
九州演劇人サミットを下記の通り、開催いたします。
九州演劇人サミットin大分 九州演劇シーンの今
九州演劇人サミットは、熊本県立劇場で行われた日本劇作家大会2005 熊本大会(日本劇作家協会主催)の中のプログラムとしてはじまったトークイベント。九州各地で活躍する演劇人が一堂に会し、それぞれの地域の演劇事情や課題・展望などを語り合い、九州演劇界の活性化と交流を促進することを目的としています。演劇が好きな方、演劇をやってきた方、そして演劇をやろうとしている方、みんな集ってこれからの演劇の話をしましょう!
日時:2016年11月22日(火)、23日(水・祝)
会場:ホルトホール大分 1階 小ホール
◆演劇ワークショップ(2コース、各2日間)
11月22日(火)19:00-21:00、23日(水・祝)10:00-15:00
・池田美樹演劇ワークショップ ~発想の筋肉を鍛えよう!~
・福田修志演劇ワークショップ ~身体で奏でて~
料金:参加費 2,000円(パネルトーク参加費込)
◆パネルトーク
11月23日(水・祝) 15:00-17:30
・九州各地域の状況
・高校演劇の活躍
・公共劇場のこれから
・九州地域演劇のこれから
出演者(50音順):池田美樹(熊本)、彌冨公成(佐賀)、清末典子(大分)、是永幹夫(大分)、椎木樹人(福岡)、立山ひろみ(宮崎)、中原久典(大分)、原田耕太郎(鹿児島)、福田修志(長崎)
料金:一般1000円、学生無料
主催:九州地域演劇協議会、NPO法人FPAP、ホルトホール大分、大分市
協力:おおいた演劇の会
助成:平成28年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業
後援:ゆふいんラヂオ局
最新情報は下記のサイトでご覧になれます。
「第33回国民文化祭・おおいた2018」「第18回全国障害者芸術・文化祭おおいた大会」キックオフイベント
九州演劇人サミットin大分 九州演劇シーンの今
http://summit2016.jimdo.com/
2012.04.30
「サミット」ってよく耳にする言葉ですけど、そして何となく「首脳会議」のことだと思い込んで使っていたんですけど、改めて調べてみると「山頂」っていう意味なんですね。各国の首脳陣を山頂に準えて、ということだったのか。
2005年に熊本で開催された日本劇作家大会のイベントのひとつとして「九州演劇人サミット」は産声を上げました。九州各地域の演劇人や、九州出身の劇作家・演出家の方々が一堂に会して、それぞれの地域の演劇事情について話したり、地方ならではの、いままさに直面している問題について討議をし、中央で活動する先人の意見をうかがったりしました。「各地の演劇人が一カ所に集う」という、この単純明快・いたってシンプルなイベントが生み出した熱量は、想像をはるかに上回る盛り上がりと手応えを感じたことを思い出します。そして第2回サミットの福岡開催の話へトントン拍子に運んだように記憶しています。
その後、第3回・長崎、第4回・宮崎、第5回・佐賀、第6回・鹿児島、第7回・大分…と一巡り。開催地域によって、さまざまな関連事業も行われました。演劇ワークショップ、ワークショップ参加者やパネリストによる出し物など毎回趣向を凝らした内容で、大いに賑わいました。と同時に、そのそれぞれのイベントから各県の演劇シーンの動向なども垣間見えて、とても興味深いのです。この県はこんなタイプの演劇が今主流なんだなぁとか、独自の地域性だったりとか、「へぇ!そうなんですか!?」と驚くこともしばしばです。
サミットの後は、交流会もあります。パネリスト、地元演劇関係者、参加者(ワークショップ参加者、観客も含みます)でごった返す交流会は壮観。新しい出会いあり、サミットでは語られなかった裏情報?やさらに突っ込んだ議論が展開されることあり!尽きない演劇トークの応酬の中、夜は更けていくのです。
九州を一周したサミットは、前回の第8回で福岡に舞い戻り、次回はサミットの生まれた場所熊本に帰ってきます。一周して見えてきた九州の演劇シーン。今度の熊本サミットでは、「地域演劇人」の立場から「表現者視点からの地域演劇観」に少し深く突っ込んでいけたらと考えています。県を跨いだ合同公演や年代別の地域演劇論をテーマに、5人のパネリストと熊本の若手演劇人の間で熱いトークが繰り広げられることを今から楽しみにしています!
九州にもたくさんの演劇人という名の「山頂」が居て、それがこのサミットを通して繋がり「山脈」を成して行く。そんな九州演劇山脈を、九州圏内だけでなく全国から観に来てもらえるような、面白いイベントになっていけばいいですね!
文:河野ミチユキ(九州演劇人サミットin熊本コーディネーター)|熊本演劇人協議会
九州演劇人サミットin熊本
2012.04.05
九州演劇人サミット in 熊本
ぐるっと九州まわって生まれた場所に帰ってきました
【パネリスト】
高野桂子(village80%・福岡)
福田修志(F’s Company・長崎)
亀井純太郎(第七インターチェンジ・熊本)
神水流じん子(劇団25馬力・宮崎)
島田佳代(演劇集団非常口・鹿児島)
【コーディネーター】河野ミチユキ(ゼロソー・熊本)
日本劇作家大会2005熊本大会から始まった九州演劇人サミット。
九州各県で活躍する演劇人が集まり、各地域の演劇を取り巻く環境、
それぞれの活動や展望を語るサミットが今年、熊本に帰ってきます!
サミットが始まった当時から環境は刻々と変化を遂げ、九州内の地域演劇人の交流はより深まり、
県を超えた合同公演、他地域での公演も増えています。
だからこそ、あえて言ってみる。「私たちは果たして手をつないでよかったのか!?」。
7年前の初サミット時はまだ知り合っていなかった「若手?演劇人」が、
今ここから見える展望を、それぞれの視点で語りたいと思っています。
【日時】2012年6月2日(土)16:00(開場は20分前)
※サミット終了後には交流会(要事前申込)も開催します。
【会場】スタジオ山脈(やまなみ) (西辛島町電停すぐ)
【参加費】1,000円 ※交流会参加費は別途3,000円(場所未定)
【参加定員】 50名(先着受付)
(詳細)
九州演劇人サミット in 熊本
http://summit.kyogikai.net/
2011.05.31
九州演劇人サミットin福岡 2011 ~ 動く!九州の演劇シーン ~
下記の日程で開催予定です。
日程:2011年7月23日(土) 16:00~
会場:ぽんプラザホール(福岡県福岡市博多区祇園町8番3号)
主催:九州地域演劇協議会 NPO法人FPAP
最新情報はNPO法人FPAPのサイトでご覧になれます。
九州演劇人サミットin福岡 2011 ~ 動く!九州の演劇シーン ~
http://www.fpap.jp/summit/2011/
2011.04.25
次回の九州演劇人サミットは、福岡で下記日程にて行います。詳細は5月下旬にお伝えできる予定です。
九州演劇人サミットin福岡
日程:2011年7月23日(土)
会場:ぽんプラザホール(福岡市博多区祇園)