2014.03.31
コラム|日本劇作家協会九州支部設立への一歩(熊本)
日本劇作家協会九州支部を作る。そんな話が現実化してきました。
初めましてこんにちは!ご無沙汰しております!熊本のゼロソーの俳優、また舞台制作を手がけておりますSulcambas!の松岡優子です。
こんな九州支部設立の話があがったのは先日、2月15日に長崎で開催された九州演劇人サミットでのこと。
長崎サミットは、ホストを務めたF’s Companyの福田修志さんからの提案で、従来サミットの後に開催されてきたざっくばらんな座談を目的とした交流会をメインにしたものとなりました。
前回までと比較すれば参加者は減りましたが、その分、お酒の席の雰囲気も手伝って乾杯と同時に各所では遠慮ないトークが炸裂。それぞれの地域の現状を語り、互いに相談し…いつもに増して、より突っ込んだ現実的な現場の話が繰り広げられたように思います。それはもちろん悲観的ということではなくですね。
冒頭で書いた「日本劇作家協会九州支部を作る」という話は以前からありました。
いよいよ九州支部が動き始める、長崎サミットではそんな話と並行して「どこか話に乗ってくれる公共劇場はないだろうか」そんな話題が出ました。
もう5年以上前のこと、F’s Companyやゼロソーの東京国際芸術祭リージョナルシアター・シリーズへの参加をうけて、朝日新聞に「公共劇場 育む 小劇場劇団」といった見出しで取り上げていただいたことを記憶しています。確かにフーズやゼロソーに限らず私たちは少なからず公共劇場に育まれてきた側面があります。直接的な支援ということだけでなく、自劇団の作品の上演の機会をもらい、また自劇団以外でも多くの舞台に関わらせていただく機会ももらいました。もちろんワークショップへの参加、アウトリーチでの地域演劇人の活用もそうですね。
ただ、今回の日本劇作家協会九州支部を作るにおいてもっとも重要 なことの
ひとつは「九州の劇作家の顔が見える」ということだろうと思っています。支部設立は「九州には誰それさんがいて、こんな作品を創っている(創っているらしい)」そんな九州の劇作家の存在を知ってもらうきっかけになりうるでしょう。九州の劇作家さんたちには独自性を備えた展開を期待し、そこにこそ支部設立の衝動的動機がほしい。前面に立つのはあくまで劇作家で、それに賛同してくれる人たちー公共劇場に限らずーを巻き込んでいけばいい。
この日本劇作家協会九州支部設立については同じく2月に行われた宮崎県立芸術劇場主催の演劇・時空の旅シリーズ「シラノ・ド・ベルジュラク」福岡公演のアフタートークでもこふく劇場 永山智行さん、飛ぶ劇場 泊篤志さんによって公言されたとのこと。
劇作家協会未加入の九州の劇作家さんたち。
劇作家協会に入ればもちろん九州支部の活動にも参加できます。
これをまた契機に九州の演劇が活発になることを願って、サミットで「がんばってくれる人」として声をかけていただいた私も何かしらのお手伝いができたらと思っています。
ゼロソー 松岡優子