2012.08.30
コラム|これからの佐賀~継続はチカラなり~
皆さま、こんにちは。夏休みも終わりを迎え、ちょっとずつ秋の気配が感じられるようになってきた今日この頃ですが、元気にお過ごしでしょうか?
佐賀演劇連盟では、この春から初夏にかけて来年度の事業について話し合いました。
プロデュース公演を行うのか?何かしらの演劇イベントを開催するのか?今の佐賀演劇に足りないものは何か?何が必要なのか?連盟としてできる活動は何か?などなどなどなど。
最終的に出た結論は、それぞれの活動を重視し、連盟としては各団体の情報ネットワークを充実させていくというものでした。
思えば、これまでの佐賀演劇は盛衰の繰り返しだったように思います。特に2004年から2007年にかけて、色んな演劇イベントが開催されましたが、その勢いは続かず、劇団数が増えることもありませんでした。・・・なぜか?それはやはり、運営団体の持久力の不足であったり、どこか無理のある活動であったり、状況に合っていない企画だったのではないか?と。
そんな大きなひとつの演劇シーンが通りすぎた2008年、佐賀にて開催した「九州演劇人サミットin佐賀」をきっかけとして佐賀演劇連盟は活動をスタート。2010年にプロデュース公演『ガーネット・オペラ』(写真)を開催し、その活動を本格化しました。
現在、会員数9団体5個人。・・・多いのか、少ないのか、なんともいえないのですが、こうやって把握できるということが連盟の活動のひとつの効果のように思います。
もちろん、会員以外にも活動している団体もあり、会員団体及びミュージカル団体も含めると、約20の団体が佐賀で活動しています。ふと気になって、その活動年数をみてみました。おおよその数字ではありますが、3ヶ月~3年/7団体、4~9年/5団体、10~14年/5団体、15~19年/0団体、20~24年/3団体。(活動年数/団体数)
あらためてみると色んな面がみえてきます。一番の驚きは20代を中心とした団体の少なさです!もちろん、20代で活動している役者はいます!確かに少ないですが、いないわけではありません。ただ、20代が代表だったり中心的存在であり、尚且つ実際に活動している団体がほぼ無いのです。・・・ひぇぇ。
連盟の理事メンバーからは何を今更?と突っ込まれそうですが、いやはやなんともかんとも。あらためて考えさせられました。でも、もしかしたら、私が把握していないだけかもしれませんし・・・。
そんな状況の佐賀演劇、どうにかしなきゃと焦る気持ちもあるのですが、大切なのは、やはり、まずは今活動している団体がその活動を充実させ、また、継続できる環境を整えていくことであり、そしてそれが、若手の演劇人を育てることにも繋がっていけばと思うのです。
急激な変化ではなく緩やかな流れこそが、これからの佐賀に必要なものだと感じる夏の終わりであります。
文:辻恵子(佐賀演劇連盟 事務局)
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