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2024.12.24

コラム|熊本の演劇の現状について(熊本)

こんにちは!

熊本を拠点に活動している劇団「不思議少年」の大迫旭洋と申します。大学在学中に結成した劇団も、はや15年目となりました。まだ若輩者を越えた中堅者くらいではありますが、この目から熊本の九州の演劇界がどう見えているかを共有させていただきたく思います。

みなさん、どうやって演劇つづけてますか?

なんて逆質問から始めたくなるくらいに、劇団の継続には力がいりますよね。公演ひとつ打つための精神力、資金繰りをする経済力。ご縁を繋いで形にしていくための人間力もそう。生きていくためのお金を稼ぐには、劇団活動よりも講師業やイベント業に力を入れたほうがいい。自主公演のためにお金と時間を割くことが、歳を重ねるごとに難しくなってゆく。

だからね、ほんとみなさん、すごいですよ。と言いたい。劇団を続けて公演しているみなさんも、いろんな事情があって活動できてないみなさんも。その選択の裏には、きっと覚悟があったはずで。それを受けとめたいと思ってます。

熊本の場合ですが、年一度ペースで公演を打つ劇団が10あるかないかくらいでしょうか。毎年9〜12月には熊本演劇フェスティバルが開催されて、共通のチラシが作られます。その運営をしているのが「熊本演劇人協議会」です。熊本の劇団や個人が所属をして、年会費を払い、たまに交流会があったりする。地元制作ドラマのキャスティングのお誘いもある。フェスティバルに参加することで、助成金ももらえます。その取り組みが、熊本の文化活動の一助となっていることは確かです。

また個人活動としてですが、日本劇作家協会・九州支部の理事に就任しました。年二回ペースで行っている作品ブラッシュアップのための企画「月いちリーディング」や、オンラインで交流するための場「劇ぺちゃ」。ほかにも面白い企みが進行中ですので、発表できるときが楽しみです。

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。そんなあなたといつかお会いして、お話がしてみたいです。作品を通して、あるいはどこかの交流会で。活動の大変さを分かちあって、面白がって、労いあいたい。せっかく熊本は(立地的に)九州の真ん中ですので、いつかみなさんと集まれるイベントが出来たら、なんて思います。舞台でも客席でも、またどこかの劇場でお会いできますように。

大迫旭洋(不思議少年代表 )

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